生命保険料控除を活用して節税をする方法

生命保険料控除を活用して節税をする方法

生命保険料控除とは、生命保険にかかる費用を所得から差し引くことで、所得税や住民税が安くなる所得控除の一種です。

生命保険や社会保険は、各々がそれぞれのさまざま背景や事情があり加入しています。
それら個人の事情を汲み取るためにそこにかかる費用を所得から差し引く仕組みが所得控除です。

所得金額を少なくすることで、税金を安くすることができます。

生命保険控除だけでなく、所得控除にはさまざまな種類があります。

本当は控除ができてお金が戻ってきていたはずなのに、それを知らなかったせいで控除ができたはずの期間を過ぎてしまっていた、なんという話を時々聞きます。

国税庁のホームページではさまざまな控除が紹介されており、もしかしたら自分が適用となる保険を持っているかもしれません。

生命保険料控除の種類

生命保険料控除は三種類あります。

一般生命保険料

民間の生命保険会社の保険や、農業協同組合などの生命共済などをさします。

介護医療保険料

医療費に対して保険金が支払われていく契約や、体に障害を負ってしまった場合などに保険金が支払われるタイプの簡易保険契約が対象となります。

ただし、障害保険や5年未満の契約、貯蓄タイプのものは控除されません。

個人年金保険料

個人年金保険が対象となっており、年金の受取人が保険料を支払う人、もしくは配偶者である必要があります。

新制度と旧制度

平成22年に税制が改正され、平成24年1月1日以降に契約した生命保険などの保険は新制度による控除額が適用されることになりました。

つまりそれより以前に契約している保険に関しては旧制度のままの控除額が適用されているのです。

新制度の場合は、一般生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料、それぞれの適用限度額は最大で4万円となっています(所得税)。

住民税ではそれぞれ2万8千円であり、所得税と住民税では控除額が違います。

これが旧制度だと前者が5万円、後者が3万5千円となっています。

では旧制度の方が多く控除されるかというと、必ずしもそうではなく、生命保険料控除は一般生命保険料・介護生命保険料などの控除額を合算したものとなるので、その合算の限度額は新制度だと所得税が12万円、住民税が7万円となっており、旧制度は所得税が10万円、住民税が7万円となっているのです。

ちなみに旧制度だった保険を新しく更新した場合、そこからは新制度が適用されることになります。

たとえば旧制度だった保険を7月に更新した場合、1月から6月までは旧制度の保険であり、7月から12月までは新制度の保険として扱われることになります。

それぞれの控除額を合算することは可能ですが、限度額は新制度のものとなります。

合算しなくていい場合は合算をする必要はないのです。

旧制度の保険だけで払い込み保険料が年間で10万円を超える場合、それのみで申告したほうが控除の金額は大きくなります。

生命保険料控除の上手な使い方

まず、保険会社から送付されてくる「生命保険料控除証明書」の内容を確認します。

送付されてくる時期は保険会社によって違います。

年間でいくら保険料を払い込んだかの確認をするのと、新制度・旧制度のどちらに当てはまるのかを確認してください。

新制度、旧制度それぞれの対応表を確認すれば控除額を算出することができます。

最近では生命保険会社のホームページに計算を行ってくれるツールがありますのでそれを活用することをお勧めします。

申告の方法は会社員か、自営業かで異なります。
会社員の方は保険料を給料から天引きしている場合があります。

できない時は「給与所得社の保険料控除等申告書」といった書類と保険会社から送られてくる「生命保険料控除証明書」という書類を提出し控除を申請します。

自営業の方の場合は「生命保険料控除証明書」をもって確定申告を行うことで控除を受けることをできます。

住民税は所得税の申告の際に控除を申請していれば反映された金額が課税されることになります。
また、控除を申請する際は、金額が高いものを選んで申請しなければなりません(当たり前ですが)。

新制度では一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料などそれぞれの上限は4万円であり、合算した場合は12万円。

旧制度では一般生命保険料・個人年金保険料それぞれの上限は5万円で合計の上限は10万円です。

これらを覚えていると自分の控除額が大体どれくらいになるのか想像がつくと思います。

生命保険料控除とは支払った保険料の一部が戻ってくる制度です。
前述のとおり旧制度と新制度があるので、自分の保険がどちらに属しているかを確認する必要があります。

計算も保険会社のホームページで簡単に行うことができるので一度試してみたほうがいいかもしれませんね。

まとめ

生命保険とは、自分に万が一のことがあった時に自分や家族を守るためのものです。

それぞれの家庭によって生活の基盤や環境の背景が異なっており、「生命保険」という家庭を支える制度の重要度も変わってくるかもしれません。

それぞれの家庭の事情を汲み取ってフォローするために、生命保険にかけた金額は「控除」という形で戻ってくるような制度が「生命保険料控除」制度です。

これらの制度をうまく活用し、さらに保険を活用して「安心のある生活」を送りましょう。